御家珈琲で使用している焙煎機は【フジローヤル/FUJI手廻しロースター】です。
この焙煎機は名前の通り “手回し” 全て手作業でコーヒー焙煎をおこなう焙煎機です。 手作業と聞くと古典的に思われるかもしれませんが、コーヒー焙煎において重要になる、火加減、回転速度、排気、を直感的に調整できるので、使いこなせればかなり高性能な焙煎機になります。

御家珈琲の焙煎の大きな特徴は「焙煎前半の火入れでコーヒーの味を調整する」点にあります。
豆の芯にまで “火(熱)” を届けるためには、豆に十分な “水分” が残っている焙煎前半に、しっかり火を入れる必要があります。 というのも、熱は豆に含まれている水分を介して芯まで伝わるため、水分が多く残っているタイミングでの火入れが重要になるからです。 水分が残っているうちにしっかり火入れをすることで、豆全体に均等に火が入り、ムラなく熱が伝わることで、産地や品種で異なるコーヒー本来の風味を最大限引き出すことができます。 また、窯の回転速度も焙煎の進行に合わせて常に調整をしているので、手廻し焙煎ながら豆の色ムラが少なく、均一な焼き上がりになります。

御家珈琲の店主である私は、いわば “コーヒー焙煎オタク” です。
コーヒー焙煎が好きで、この仕事を始めたと言っても過言ではありません。 浅煎り・中煎り・深煎りといった焙煎度に関係なく、それぞれの豆が持つ個性や風味を最大限に引き出せるよう日々焙煎に向き合っています。 御家珈琲でご提供するすべてのコーヒーには、私自身のこだわりと情熱、そして自信が詰まっています。

御家珈琲で使用しているコーヒー豆は、コモディティ、プレミアム、スペシャルティという3つのグレードのコーヒー豆を取り扱っています。 近年では特にスペシャルティコーヒーへの関心が高まり、日本国内でも世界各国のさまざまな農園から多種多様な豆が流通するようになってきました。 御家珈琲でも、数十種類のコーヒー豆を仕入れて取り扱っていますが、どの豆も必ず、実際に味を確かめ自分の舌で納得したものを販売しています。 産地や品種、精製の違いでコーヒー豆の持つ風味や個性は変わりますので、そうした違いを皆様にも感じていただけるような選定、厳選したラインナップをしています。
それぞれの味に差がでるように揃えてますので「コーヒーの味の差がわからない」という方は、ぜひ試してみてください。全然違います。

もちろん、欠点豆(欠け豆や虫食い豆、カビ豆、過乾燥の豆など)を取り除くハンドピックの作業も欠かさずおこなっております。 高品質とされるコーヒー豆であっても、仕入れた生豆に欠点豆が1粒も混在していないということはありません。ですので御家珈琲では必ず、焙煎前と焙煎後の2回にわたって丁寧にハンドピックをおこなっています。 やはり欠点豆が多く混ざっているコーヒーは微妙な雑味が感じられ、特に冷めてからの後味に違いが現れます。 コーヒーは淹れたてから冷めていくにつれて味が変化することも魅力のひとつかと思います。その変化をより楽しんでいただけるようハンドピックは欠かさずおこなっております。

御家珈琲のコーヒーには、そんなこだわりと想いが詰まっています。
ぜひ一度、ご賞味いただければ幸いです。